2011/06/03

"ファンマ"ロペスと"サイクロン"ガンボア

ボクシング小話。今日も好き勝手書きます。


フェザー級には2人のスーパーチャンピオンがいた。
グアンタナモの竜巻ことWBAのユリオルキス"サイクロン"ガンボアと
ウィルフレドゴメス2世ことWBOの"ファンマ"ロペスだ。
二人ともこれまで全勝。この二人の対決をファンのみんなも楽しみにしていたはずだ。
そうだよね。

その中のひとり、
"ファンマ"ロペスがTKOで負けた。
プエルトリコの倒し屋、あのウィルフレドゴメスの再来とも言われ、
30戦全勝27KO KO率90%という、輝かしい戦績を持った王者の敗北は突然訪れた。

かのように見えた。
けど、実はそろそろ負けるんじゃないかってことは予想がついた人も多かったんじゃないかな。俺は思ってましたー。うふふ。

階級を上げる前後あたりからかな。ファンマのボクシングスタイルは明らかにかわった。
それまでの、シャープなパンチでサクッと倒すスタイルではなく、打ち合って競り勝つスタイルへ。
それでも、スゴい、凄まじいほどの根性とパンチ力で勝ってきてはいたけれど、やはり被弾する場面は明らかに増えた。
ムタガとの試合でもそうだった。あれは終盤だったからよかったけれど、序盤だったら負けていた。

スピードの低下と、パンチを打つときにガードが下がる癖が相まって被弾が増えた。
しかも、被弾しても下がって回復を待つ訳じゃないんだよね。徹底的に打ち合おうとする。
長谷川もそれで負けたと思う。オルティスもしかり。打ち合いの美学は国境を越えてあるようだ。
その結果が今回の敗北だと思う。

勝ったほうのオルランド・サリドだけど、11敗って見るとナメてしまいそうだけど、
ロイジョーンズを倒したグレンコフ・ジョンソンみたいな。まさに雑草タイプ。
あのガンボアからも以前ダウンを奪っている。
その試合は、その後ガンボアの圧倒的なスピードで巻き返されて負けたけど、独特のタイミングを持っているボクサーだ。
俺はあんまり好きじゃないけど、あの右フックの返しはすごかった。

そしてガンボアの話。
ファンマを苦しめたムタガに圧勝。
今回ファンマを倒したサリドにもダウンを奪われたものの圧勝で判定勝ちしている。
そしてその戦いは最近になってさらに盤石なものになっている。

これでフェザー級に敵はいなくなったか。
でもやっぱり直接対決は楽しみ。相性もあるし、結果はいつもわからない。
シーンの端っこでこそこそ勝って実は全勝のクリス・ジョンともやってほしいな。

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